『Falcon』。
quote:タブレット・コンピュータは90年代始めのペン・コンピューティングからさまざまなものがあったが,結局普及しなかった。ウィンドウズがタブレットPCを出している今だが,アップル社はタブレットには参入せず,スティーブ・ジョブズ氏は「本物のコンピュータとはキーボードを持っているものだ」と繰り返している。だが,高画質のテレビもストリーミングできる無線通信技術,IEEE 802.15.3を搭載すれば,タブレットは音楽も動画も扱えるスマートで完璧なデジタル・ハブとして機能するだろう。
『寒い季節が訪れるたびに,林檎屋の新しい小型ハードの噂が飛び交うのは気のせいだろうか。802.15.3についてはWIRED NEWSの記事でも参照して欲しいが,中途半端なハードは作らないとPDAの発売も一蹴し続けている仕事氏にその気持ちを捨てさせるほどの能力を802.15.3は持っているとForkは考えている。802.15.3はエアポートのようなベースステーションは必要なく,機器に送受信端末があればいい。つまり,テレビに映像を飛ばす端末をつけて,パソコンも802.15.3に対応していれば,テレビの映像がパソコンでワイヤレスのまま,途切れることなくみられる。音楽も同様に,オーディオコンポにでもなんにでも自由に送受信させられる。通信速度は最大55Mbps。
巨人屋のPPC970(G5)によって,PCチップで一歩抜きんでた立場にある林檎屋にとって,いまは優秀なタブレットを作成する余裕がある時期と云えよう。デジタル・ハブ,デジタル・ハブと連呼しているわりに動画とつながることはさっぱりなく,iPod以外の音楽機器ともつながることはさっぱりない。本当のデジタル・ハブのために,802.15.3,そしてそれを手軽に扱えるタブレットは,必然の流れとも思える。ニュートンで失敗したジョン・スカリーを笑い飛ばしたい仕事氏の気持ちは当然だが,そろそろ転換期に来ているのかもしれない。』(q.v. Mac the Fork)
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